MON・RAK TRANSISTOR/2002年/タイ/35ミリ/カラー/116分
監督・脚本:ベンエーグ・ラッタナルアーン 主演:スパコン・ギッスワーン シリヤゴーン・プッカウェート プラシット・ウォンラックタイ他
2002年カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品 2002年シアトル国際映画祭アジアン・トレードウインズ賞受賞

●天真爛漫で歌うことが大好きな青年ペンは、地主の美しい娘サダウに夢中。周囲の妨害も何のその、猛烈なアタックが功を奏し、ようやくサダウの心を射止める。結婚、そしてサダウの妊娠と、幸福の絶頂の頃、ペンは徴兵に駆り出されてしまう。毎日のように愛する妻サダウに手紙を送るペン。ある日、訓練中のペンは、巡業に来た芸能事務所の歌手オーディションのポスターを見つける。優勝すれば、以前からの夢であったプロ歌手としてのデビュー、そして、もと通りサダウとも一緒に暮らせると、万感の思いで歌った自作の「わすれな歌」は、会場を大きな感動に包む。しかし、これがペンの波乱の人生の幕開け。徴兵を放り投げ、芸能事務所で下詰み生活を始めたところから、つらくて、長い、故郷への道をたどることになる…。
タイの演歌と言われるゆったりとしたリズムの「ルークトゥン歌謡」を随所に生かした田舎の描写や情緒豊かな演出は、タイの映画に触れることの少ない私達にノスタルジーさえ喚び起させ余りありますが、それとは対照に、波瀾万丈の人生を強いられるペンのドラマには、圧倒的なスピード感があり、想像を絶するほど波乱万丈に描かれています。芸能界のボスなど、各キャラクターの描き方もとても現代的で、随所に笑いも取り込まれており、タイの映画という括りでは捉えきれない不思議な魅力を持った作品です。原案は、60年代に旋風を巻き起こした伝説のポップ・シンガー、スラボン・ソムバットジャルーンの歌謡曲。「月が空を忘れないように、僕を忘れないで」という歌詞の通り、映画も、故郷の妻に想いを馳せるラブ・ストーリーに仕上がっています。
◎cinecafe sotoでは、いつものように、映画にちなんだお料理をご用意して、皆様のご来場をお待ちしています。



















